2月5日、新潟市の主催で「生殖を巡る法規と現状」というテーマでセミナーを行いました。

私が担当したのは2回連続講義の1回目でした。
2回目は第三者の精子提供により出生した方がお話をされるということでしたので、
私からは主に親子関係をめぐる法規の現状についてお話しいたしました。

医療の発達等により、法律上の親子と遺伝上の親子が異なる等、
法律が想定していなかった新しい家族の形が生まれています。
例えば、代理母と卵子提供者のいずれが戸籍上の母になるのか、
凍結受精卵で遺伝上の父の死後に出生した子の戸籍上の父は誰になるのか等、
様々な裁判例をご紹介し、問題の所在を提示いたしました。

個人的には、幅広い年代の方が男女問わず興味をもってお出でになっていたことが印象的でした。

弁護士 内山晶