11月25日は女性に対する暴力撤廃の国際デーです。
特に家庭内の経済的・性的暴力を含む女性に対する暴力が隠蔽されやすいこともあり、そのような暴力を撤廃するための国際デーとなっているようです。
11月25日前後に、日本を含む世界中の市町村や団体が活動を行っています。

「女性に対する暴力は許されると思うか」と尋ねられれば、多くの人は「許されない」と答えるでしょう。

ところが、「妻が何度言っても言うことを聞かないときは手が出ることがあっても仕方ないか?」「夫婦なのだから性交渉を拒否することは許されないか?」と尋ねると、
「ときには手を挙げたり性交渉を強要することが許される」という答えに変わってしまう人も多くいるのが現実です。
しかしそれは、相手が言うことを聞かないのだから暴力をふるっても仕方ない、だから暴力をふるって自分の言うことに従わせる、という暴力を肯定する考え方です。
暴力は相手を尊重しないやり方であり、だから撤廃されなければならないのです。

新潟県内でも様々な建物がパープル色にライトアップされていました。
パープルカラーは女性に対する暴力撤廃のカラーです。
パープルカラーを見ながら女性に対する暴力について考えてみていただければと思います。

弁護士 内山晶